特定保健用食品(トクホ)で誇大広告

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消費者庁は1日、ライオンが販売する特定保健用食品(トクホ)の飲料を飲むだけで薬に頼らずに血圧が下がるような誇大な広告をしたのは健康増進法(誇大表示禁止)違反だとして、再発防止などの措置を勧告した。同庁によると、トクホの広告をめぐる勧告や、健康増進法の誇大表示禁止の規定に基づく勧告はいずれも初めて。

 誇大な広告があったとされた商品は「トマト酢生活トマト酢飲料」。ライオンは平成27年9月~11月、飲むだけで薬剤による治療に頼らずに高血圧を改善する効果があるような内容の新聞広告をした。同庁は消費者に誤解を与える誇大表示に当たると判断した。トクホは、健康維持や増進の効能表示が国に認められた食品。事業者が申請し、効能の科学的根拠や安全性を内閣府消費者委員会などが審査し、消費者庁が許可している。

 ◆特定保健用食品とは

からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中 のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えたりするの に役立つ、などの特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。

 

 ◆表示について 

表示できる保健の用途は別表第3欄のとおり、摂取上の注意事項は別表第4欄のと
おり表示すること。なお、必要に応じた注意事項の記載を求める場合がある。
容器包装において関与成分以外の原材料に係る事項を強調して表示する等、特定
保健用食品(規格基準型)制度の創設の趣旨に照らして不適切な表示を行うもので
ないこと。