重力波だけじゃない?X観測衛星ASTRO-Hにもご注目

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重力波観測の陰に隠れてあまり報道されませんでしたが、H2Aロケットの打ち上げが延期となり2月17日の予定となりました。

今回打ち上げとなる衛星は「X線観測衛星ASTRO-H」です。

 

◆X線観測衛星 ASTRO-H

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宇宙は冷たく静穏に見えますが、X線を用いると、爆発・衝突・突発現象など、激動に満ちた熱い姿が見えてきます。こうしたX線での宇宙観測を飛躍的に進めるべく、日本がNASAや世界各国の協力をえて開発した新世代のX線天文衛星がASTRO-Hです。
そこに搭載される最先端の装置「X線マイクロカロリメータ」は、宇宙からのX線を世界最高の分光性能で観測します。
また同時に搭載される3種類の検出器は、軟X線から軟ガンマ線までの広い波長帯域で、高感度を実現します。
ASTRO-Hはこれらの新機能を駆使し、暗黒エネルギーや暗黒物質(ダークマター)の支配のもとで「見える物質」が宇宙最大の天体である銀河団を作ってきた過程や、多数の銀河の中心に君臨する巨大ブラックホールの生い立ちに切り込み、また中性子性やブラックホールにおける極限状態での物理法則を探ります。

ASTRO-Hの目的は

  1. 宇宙の成り立ちを調べる
  2. 極限状態での物理法則を検証・解明する

大きく分けると上記の2つです。

 

◆ASTRO-Hを打ち上げるロケット「H2Aロケット」

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ASTRO-HはH2Aというロケットで打ち上げられます。

H2Aは今回で節目の30回目の打ち上げです。

これまでの打ち上げ実績は29回中28回の打ち上げに成功し、成功率は96.55%と非常に高い信頼性を持っています。

H2Aの後継機としてH3ロケットも開発されています。

 

重力波の観測のニュースで宇宙関連が盛り上がっています。

重力波のニュースに隠れてしまっていますが、このASTRO-Hも非常に重要な発見をする可能性があります。

重力波のように大きなニュースばかりではなく、この機会に宇宙全般に対して関心を持っていただければと思います。